「お前さ〜…美紗なんか待ってたら、いつになっても告らんないぜ?
さっさと言って、変われよ」
言ってることがグチャグチャだ。
でも、何となく分かる。
ようするに祐は、
『金井は自分から行くようなタイプじゃないから、お前から行って、今の関係から一歩前に出ろ』
たぶん、こんな感じだ。
いつものことながら、モテるやつの論理が並べられる。
祐本人は、自覚はないけど、
祐はかなりモテる。
だからなのか、いつも自信に溢れていて、
男子の俺でも憧れる。
「…祐は、好きなやついないのか?」
「……いるわけないじゃん。」
「そっか…」
彼女持ちに聞く質問じゃないことは、十分分かっている。
でも、聞かずにはいられない、
素朴な疑問。
俺が金井のことを好きだ、
と言うまでは、そういう話をしたことがない。
でも、祐には常に彼女がいた。
何となくだけど、あんまり好きなようには思えなかった。
告られたから付き合って、
飽きたら捨てる。
それでまた告られる。
それを数回繰り返している。
俺には理解できないが、祐は祐なりに考えが、あるんだと思う。

