8月の雪



「な〜律って美紗に告んないのか?」

「はっなにいっ!!」


俺の顔はみるみるうちに赤くなるのが分かる。


珍しく放課後一緒に帰るから何かと思ったら、
それを聞くために、彼女との約束を断ったらしい。

まったく迷惑な話だ。


告るも何も、俺と金井はまだ、ちゃんと会話をしたことがないんだから、普通に考えて無理だろ?


それを祐ときたら…

人事だと思って…。


俺は、祐にも聞こえるように、大きくため息をついた。

そんな俺を見て、祐は苦笑している。


「じゃあ、今度美紗と遊ぼうぜ!?」

「やだよ。お前等の中になんか、入りたくないから」

「はっ何でだよ?
ってか、俺の彼女も連れてくから」


そう言った祐は、なんだか自慢げだったから、
祐の顔に、軽くデコピンをした。