8月の雪





『何で別れたんだよ』


祐の言葉が突き刺さる。


別れたくて、別れたんじゃない。

ただこれ以上、俺が傷付きたくなかっただけ。


結局、自分のために別れた。




“美紗は祐のことが好き”




いつだったか、そんなことを思うようになった。


でも、二人が付き合う可能性は、極めて低い。

だから、気にも留めていなかった。


美紗が付き合ってんのは俺で、
どんなことがあっても、俺が手放さないかぎり、
別れるはずはない。


でも、その油断が俺の心を変な方向に持って行った。

























『好きです!付き合ってください』




中二の春、出逢って間もないのに、俺はクラスの真ん中で叫んだ。


もちろん、オーケーされるなんて、思ってもなかった。

体と心が制御不能で、
イチカバチカの賭に出たんだ。