『何で別れたんだよ』
祐の言葉が突き刺さる。
別れたくて、別れたんじゃない。
ただこれ以上、俺が傷付きたくなかっただけ。
結局、自分のために別れた。
“美紗は祐のことが好き”
いつだったか、そんなことを思うようになった。
でも、二人が付き合う可能性は、極めて低い。
だから、気にも留めていなかった。
美紗が付き合ってんのは俺で、
どんなことがあっても、俺が手放さないかぎり、
別れるはずはない。
でも、その油断が俺の心を変な方向に持って行った。
『好きです!付き合ってください』
中二の春、出逢って間もないのに、俺はクラスの真ん中で叫んだ。
もちろん、オーケーされるなんて、思ってもなかった。
体と心が制御不能で、
イチカバチカの賭に出たんだ。
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