8月の雪



俺にメールを送る相手は、
大概が女だ。

しかもハートマークとか、
やたら長文で読むのも面倒臭い。

だから彼女みたいに短文なのは、あんまりいない。

それが新鮮で、俺は病院の就寝時間になるまでの間、ずっとメールをしていた。


「ふぁ〜…やばっもうこんな時間かよ」


メールを終えた後、
遅い夕飯を食べたり、風呂に入ったりと、いろいろやることをやっていたら、
もう十一時を回っていた。


もう寝よう、そう思って布団に入ろうとした時、




「…祐、起きてる?」




窓の隙間から聞こえる小さい声の先には、
隣の家の窓から身を乗り出している美紗がいた。