8月の雪



「あっそう言えば、その制服って浜谷高校のですよね?」

「えっうん、そうだけど…」

「私の友達もそこに通ってるんですよ!」

「まぢで!?」


楽しそうに笑う彼女を見ながら、俺は微笑みながら受け答えをする。


「あっ私、村上芙由って言います」


「えっ……!?」




待てっ、村上芙由ってどっかで聞いたこと……




「あっ!!もしかして美紗の友達!?」


「へっ!?そうですけど、
美紗のこと知って…」


サーッ、と血の気が引いて、彼女の顔は見る見るうちに青ざめていく。



「あ゛っっーーー!!!」

「はっ何、いきなり!!?」


「やばいっ美紗が今日来ること忘れてたー!!」


パニックにおちいりながら、
周りの目も気にしないほど叫んでいる。


そんな横で、俺は苦笑していると、呆れたように彼女の腕を掴んだ。


「ほらっ美紗がキレないうちに行くぞ」

「あっうん!!」


赤くなった彼女の顔を見て、柄にもなく赤くなる俺を隠しながら、
手を引いて走り出した。