白虎はかぐやの背中をなだめるようにポンポンッと優しく叩いた。


恐らく銀司のことだから


隣で複雑な顔をしているに違いない


だが、今だけは気にせずにおこう


少しだけ気を揉ませてやればいいさ


白虎は銀司の顔を想像すると笑みがこぼれた。


「いいいなー。仲間外れは寂しいなー」


様子を見ていた鞍馬がわざとふざけた調子で言うと


かぐやがやっと泣くのをやめて笑い出した。


「ごめんね。鞍馬にも心配かけちゃったね」


「具合よくなったみたいだね」


鞍馬がにっこりと笑いかける。


かぐやは頷くと


白湯を少しづつ口に運びながら夢の中の話をした。


夢だけど夢じゃない


おかしな話だがかぐやにいは確信に近い思いがあった。