頷いたかぐやを銀司はしっかりと抱きしめた。


かぐやも銀司の背中に手をまわした。


大きくて、暖かくて、優しい背中だった。


そんな二人を祝福するかのように


夏の虫が周りで恋の曲を奏でた。