かぐやの月

部屋に残されたかぐやは銀司の言葉にショックを受け


膝を抱え込んだ。


銀司の言う通りだった。


たとえ平和のため


万人が生き残るためとは言え


愛する人を失った後の人生に何が残るだろう


それは自分が死を迎えるより恐ろしいことなのではないか。


とは言え、自分には止められるのにそれをせず


大勢の人が苦しむのをただ見ていることもできな。


いったいどうすればよいというのか。


「追いかけないのか」


白虎が声をかけた。


「追いかけても何を言ったらいいのかわからない」


「このままでいいの?」


かぐやは首を振った。


「なら、かぐやが頭の中で考えていること、そのまま言ってこい。俺はちょっと眠らせてもらうわ」


白虎はごろりと横になった。