かぐやの月

「・・・やめろ」


「大人しくしてろ、仲間の命が大事ならな」


かぐやの意思などまるで無視し


さらに銀司と白虎を脅しの材料として


鞍馬は余裕で続けた。


バシッ


障子が左右に開かれた。


銀司と白虎だった。


銀司の目は大きく見開かれ、鞍馬に拳を繰り出した。


鞍馬は吹っ飛ばされて壁に激突した。


「貴様殺してやる!」


銀司は激高し蔵馬に襲いかかろうとしたが


駆けつけた黒鳥人たちに羽交い締めにされた。


「かぐやに何をした」


かぐやを抱き起こした白虎が異変に気づき蔵馬に問う。


「一種のフェロモンだ。女子に嗅がせればそのようになる。我が一族は強い女子と契りを結び優秀な子孫を残さなければならないのでな」


「おまえかぐやと!」


「俺はこの女を嫁にすると決めた。それにしても、地下牢に閉じ込めておいたはずだがこうも容易く出てくるとはたかが人間の分際で呆れたものだ」


「勝手に決めるな、私はあんたの嫁になどなる気はない」


多少力が戻ってきたかぐやは白虎に支えられながら言った。


「かぐやは俺の女だ二度と手を出すな」


銀司の怒りは収まらない。