「もういいや、行かない」

どうせ間に合わないしね


「そういえば、そろそろ体育祭だね。百合ちゃんは何にでるの?」

純さんは長身の身をこちら側に少しだけ乗り出して問う


「えっと、私は何にも…」


「え?」


「別にサボリとかじゃないんですけど。特に希望がないのでとりあえず当日の欠員の為の補欠です」


「そうなんだ」


「それありな訳?したら俺もそーしたのに」


「私のクラスが人数多いからだと思います。深月さんのクラスは多分無理だと思いますよ」




体育祭はあと一週間。
出番がないことを祈る、けど。