悪役系女子と王道な奴等





「ごめん」



ポツリ、と零された声にはっと頭をあげる。


中内は自分の固く握りしめた拳を見ていて。



「お前を危険なめにあわせた」



声は震えていて。


こんなにも弱い中内を、初めて見た