悪役系女子と王道な奴等



今じゃ、さっきみたいに目も合わせられない。


きっと、ほんとはあの時だって私なんか見てなかった。

誰でも良かったんだ。

たまたま私だっただけ。

瞳に映りたかった、なんて。


私は認識すら、されていなかったのかもしれないのに。