悪役系女子と王道な奴等





瞬きもせずにじっと2人の姿を見つめていれば



今にも泣き出しそうな、真っ赤な瞳をした中内が、その光景を隠すように立ちはだかった。



真っ赤な瞳は充血のせい。


拳が血で染まり、それでもまだ怒りで震えている。



「.......」


何も言わず、いろんな感情が入混ざったような表情で私を見つめ、1歩私へ近づいてくる。