「やめてよ!」 初めて、声がでた。 人生でこんなに叫んだことがないんじゃないかってくらい。 「彼女に、傷をつけないで!!」 「あ?」 目の前の男は 「自分が襲われそうなのに、ほかの女心配する余裕があんのかよ」 そのまま、ビリっと。 私のシャツを引き裂いた。 「やめて!」 お姫様の叫び声が遠くで聞こえる。 それを後ろから抑える男が見える。