悪役系女子と王道な奴等




「へぇー、さすがナイスバディ。中内の彼女なだけある」

ザラザラとした指が首を撫で、言いようもない不快感と、恐怖が体を凍らす

「やめなさいよ!百合ちゃんが嫌がってる!」

「うるせぇ姫だな。抑えてろ」

後ろの男に命令し、


「やめてよっ」

あっという間に彼女は身動きができなくなる。


なんで。私が、彼女を助けないといけないのに。

なんで。

カオルさんの大切にするあの子を助けないといけないのに。