悪役系女子と王道な奴等



私を庇うように前に座り込む彼女は


「百合ちゃんをそんな目でみないでよ!」


なんで...


私を、守っているの?


私が、守らなきゃなのに。



「おおう、気の強ぇ姫様だな。こーゆーのが好みなんだなぁ」


何が可笑しいのか、ケタケタ笑うこの男は、ほんとに狂ってる



でも自由に動くことさえできない抵抗なんて、意味を持つはずもなくて