「おいっ!はぁはぁ。いきなりなんだよー!!」
「急いでるの!」
「いつもは急いでないだろ!!」
「いいじゃん。今日は・・トクベツ、な日!」
「意味わかんねー。」
「おはよー!絢乃!」
「あ、ゆあ!ごめーん。今日彼氏とー」
「ふーん。あの、薄っぺらい気持ちの彼氏ねー。」
「なによー。私に彼氏ができたからって!」
「そんなんじゃありません。」
「ゆあには、葵がいるでしょ?」
論外だ。
「違うし。葵は、友達だよ。」
本当は好きだけどね。
「ふーん。」
と、そこにうわさの彼氏。
「絢乃ー。あれ?ゆあちゃんもいるんだー。おはよう。」
「ふんっ。私は、あなたと話すことなんてありません!」
「ゆあー。もー、やっぱり怒ってるんでしょー?ごめんてば。」
「俺、嫌われてるの・・?」
「認めてないだけです。あなたなんか、絢乃は本気にしませんから!!」
言い捨てて葵のところにいった。
「あっ葵!」
「なんだよー。」
「今日の課題のことなんだけど。」
「見せてくれんの?」
「見せない。てか、数学、今日葵当たるよ?」
「うっそー!まじか・・。見せてくれよー。」
「どうせ、後ろの席なんだし。」
照れ隠し、なんだけど。
「しょうがないから、見せてあげる。」
「ありがとな。」
そういった葵の顔はすごく、笑顔で眩しかった。