ダイスキ、でもキライ


「ちょっと!?葵。なにしてるの!?」

私達が、抱きしめあっている中。どこからか、そんな声が聞こえた。

「絵美・・・。」

えみ・・・??葵の噂の彼女さん――――??

「なんで・・・。なんで!瀬川さんといるのよ!?しかも・・・しかもキスまでして!」

他人に言われて私達はゆでだこのように赤面になった。

「ありえない。まさか、葵がそんなに軽いとは思わなかったわ――――。第一、私の彼氏をとろうなんていい度胸じゃないの。瀬川さん。」

なんだか、熱弁してるけど・・・

正直よく分からない・・・なんて。


口が裂けてもいえないよ!?


「あのぉ・・・。」

「何よ。言い訳したって――――」

笑いをグっと我慢して・・・・。

「どちら様でしょう・・・・か?」

言ったとたんに葵はみるみる満面の笑みになって・・・

「ぶははははっ!なんだよっ!ゆあ指摘するところ間違ってるだろ~!!」

なんて笑い出して、えみさんは

「――――っ・・・・!わっ私に恥をかかせようなんていい度胸じゃない!」

「ごっごめっ・・・」

コホンと咳をして話し始めた。

「私は、安堂絵美。3組よ。」

「葵は・・・たしか4組だったっけ・・??」

「そう。私と葵は特に接点があるの。体育の授業では色々お世話になってたし。ね?葵。私と瀬川さん。どっちがいい?」

「――――っ!葵に答えを求めるなんて卑怯じゃないですか!?」

思わず言ってしまった。

「はァ~?私のダァリン奪っといてなんだその態度は?」

いっいきなり人格変わってるんだけど・・・??

「・・・俺は――――。」












「――――ありがとね。葵。」
ふと、気が付くと隣でぽつりと呟いた。


「なあ。お前。なんであんなこと言ったんだ?ゆあ。」