ダイスキ、でもキライ



一歩前に出たら、葵はどうするだろうか。

なんでここにいるんだよ?って笑ってくれるだろうか。

それとも、朝のことをまだ怒ってるのだろうか。

聞かずにはいられなかった。

「――――なんだよ。」

低くうなったような声。

やっぱり怒ってるんだ・・・・


だよね。

「ね!さっきの子って葵の彼女~?私が記憶をなくしてたころとは違う子だったけど・・・」


語尾が消えかけていた。葵の顔を見れずに、下を向いて作り笑みでどうにか声を絞り出した。

「・・・そうだけど?」

冷え切った声。呆れられてるかな?

「もういいから。俺、行くな?」


――――もう・・・行っちゃうの??

やだ。

まだ伝えてない。


伝えきれない。



「まって!!」


私は振り合えらずに声を張り上げた。



少ししてから振り返ってみると。


私に背を向けてたっている葵がいた

そんなの気にしない。私は叫んだ。

「――――私。葵のことが好きだよ!!」

一瞬。息をするのを忘れた。


けど。

「ずっと、ずぅっと前から!葵のこと好きだったよ!今朝だって葵にヤキモチ妬いてほしかったから!葵がどんなキモチでいるのかも知らずに・・・ごめんなさい!!」

ずっと、たまってたモヤモヤを吐き出した。

葵に嫌われたっていい。


けど、嫌われるなら。


すべてを打ち明けた後がいい・・・

そう思ったのだ。 葵は無言だけど、その背中を見つめていると、何かをためらっているような。そんな気がしたの。

ねぇ。打ち明けてよ。私にも。


葵のココロを――――――――――――