ダイスキ、でもキライ




「ねぇねぇ!春田君!」

そのころ、廊下では女子2+葵のトークの最中だった。

「今度は春野かよ・・・なんだよ・・・。」

飲み物を飲みながら、答える。

「春田君はゆあのこと、すきなの~??」

急な魅音からの質問で葵はむせ返った。

「それ!私も聞きたいと思ってた!」

ノリに乗って咲宮まで会話に加わってきた。

「ぶぐっ!ちがっ!なんでそのはな・・・し・・」

言い終わる前に、ちらりと2人の顔をうかがうと・・・

「おいっ!何ニヤついてるんだよ!?」

二人はキモイくらいにニヤついていた。

「いやぁ~。不器用な人たちだなぁって。思っただけ。ね!春野さん!」

「うん!あ、いいこと教えてあげる!」

二人の調子に乗せられてしまっていた。

「な、なんだよ??」

少し気になって聞いてみたものの・・・・


「ゆあ。記憶を失う前からずっと春田君のこと好きだったんだよ?」

ニヤリと言わんばかりに言う。

「は?」

「だーかーら!ゆあはずっと春田君のこと好きだったんだよ??」

「そうそう!私にも譲ってくれなかったんだよね~。葵だけは譲れないって!もう、両思いじゃん!?」

「やっばー!」

それって・・・・まだ俺にもチャンスはあるってコトか・・??



「答えて。絢乃。」

「私・・・。本当は葵のことすきだったよ。」

なんでだろう?私の前では『葵』で葵のまえでは『葵君』

「じゃあ、なんで・・・!」

「ごめん!今は・・・好きじゃないけど・・・。」

「・・・・」

「今は、純粋にゆあのことを応援してる。」

「絢乃・・。」

これが真実の友情・・?ってものなのかな?

「ね!さ、葵のところにいってらっしゃい!」