「で？どうだったの？」
「・・・ごめん。葵と絶交してきた。」
「え？うん。なんて？」
「葵が怒った・・・。私にはもうついていけないって・・・・。」
「え・・？葵君そんな事言うんだね・・・・。」
私も予想外だった。葵があんなに怒ったのは初めてで。
いつも、なんだかんだでついてきてくれてたから・・・。
「きっと甘えてたんだ・・・・。私、葵にひどいことしかしていない。」
「謝ったの？」
「謝る前に、断られちゃった。」
ごめん、葵・・・。ごめん！
「じゃあ、謝ってこないと・・・」
「なんでいつもそうなの！？自分のことじゃなかったら、すぐに、ズケズケ入ってきて。なのに、自分が言われたら・・・・」
「ちが・・・」
ウソだ。信じれない・・・。
「大体っ！魅音も、葵のことが好きなのに・・・・なんで私ばっかり応援するの・・・？私が振られたり、葵が振られたら・・なぐさめに行ってそれで、葵に取り入るつもりでしょ・・・・？」
「違う！！私はっ！」
「ウソなんでしょ・・・・。どうせ、それも。ウソの表情と感情を作って！！ありえない・・・・。信用してたのに！！」
「私はっ！本当は葵のこと・・・・」
「もういいよ！！聞き飽きた。」
「好きじゃない！！」
「・・・・」
「好きじゃないの・・・。今までずっと。ただ、私が葵のことすきってしておけばゆあを応援する口実になるじゃない！だからなの！ゆあのこと、1年のときから知ってた。ずっと・・・。」
「信じられない！！ウソつき！！」
「ゆっ！ゆあ！！」
ウソつき。ずっと、騙されていたの・・・？
なんで・・・？
「うぐっ。ひっっく。」
いつの間にか、泣いていた。きっと、葵はもう私のこと・・・。
「葵・・・バイバイ・・・。」
・・・
私は、ある所に向って歩いていた。
