しかし私は彼女たちとは違い、 彼に恋愛としての 好意を抱いていた。 恋をした明確な タイミングはわからない。 恐らく一目惚れだったのだろう。 今年の春、 入学したての私たちの教室は 緊張感があるものの、 新しい雰囲気に皆ウキウキとしていた。 その雰囲気に だんだんと慣れてくると、 皆席が近くの人と話し始め、 ガヤガヤとし始めた。 私もその中の一人だ。