「それじゃ長屋くん、教室に行こうか。」







真新しい制服に身を包んで、新しい学校にやって来た。






初めて着た学ラン。






なんだか、高校らしくない気がしてしょうがなかった。








向かった教室には、「2年生」としか書かれてない看板があった。







いざ入ってみると、そこには生徒が1、2、3…5人だけ。






え、こんなに少ないの?







ただただ衝撃しか頭になかった。






「それじゃ紹介します、今日からこの学校に通うことになった長屋海くんです!」







「よ、よろしくお願いします」









席は、横3人一列の後ろの真ん中。







両斜め前が男子で、前と両隣が女子。








こんな学校、この俺が慣れることなんてできるんだろうか。







そんな不安はすぐに吹き飛んでいった。