5分くらい黙ったままだった
ずっと悠雅の顔を見てた
悠雅も私を見ていた
最初に口を開いたのは悠雅
はぁ
と深いため息を短くつき、大きな手を再び私の頭に乗せる
「澪
お前は俺の気持ちが分かるか?」
「……?」
私を交戦に出したくない理由ってことかしら
「……
大事な女を危険な場所に置く時の男の気持ちが分かるかと聞いているんだ」
「っっ……」
予想外の言葉に目を見開くと優しく頭の上の手が髪の間を通る
「俺はお前を姫に選んだんだ」
「………」
「姫は守るものだとお前にも最初告げたはずだ」
「……」
壊れ物を触るように優しく手で私の髪をとかす悠雅を直視出来なくて、思わず俯いてしまう
「…この交戦は命がけだ。
いくら俺たちの方が強いとは言え、向こうは武器を持っている」
「……わかってる」
「そんな所に大事な奴を置くほど馬鹿じゃねぇ」
そう言った悠雅の声は切なく苦しそうで
大事なものを失うことを恐れているように思えた

