─────────ゾクッ





この手紙のせいでいつもの明るい倉庫の空気が暗く重い






「……悠雅」





気づくと自分の口からは悠雅の名がポロリとこぼれ落ちていた





「……ふっ

お前、すっかり悠雅に惚れちまった顔してるな。
心配でたまらねぇだろ?」




!?




無理に笑顔を作って茶化してくる相楽





「……なにバカなこと言ってるの」




「相変わらずクールだなぁ」




ハハッ...と尚も笑っている相楽の眉間に寄っている皺を人差し指でつつく





「あなたも…心配しているんでしょう?」




「……」




「……無理に笑わないでくれる?気持ち悪いわ」






ポカンと口をあけていた相楽は、ぶはっと吹き出すように笑って






「やっぱり悠雅が選ぶ女だけあるな」






そう言った





「今はこの手紙に対してどう動くか、だよね!」


「そんなこと言ってるけど海、お前もう決まってるだろ。どうするか」



「え!?
そ...そりゃあ
僕には1つしかないようなものだしねっ!」