淡く儚い恋物語 Ⅰ ~君の隣で~


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「今なんつった?」


「僕ももう一度聞きたい」


「蒼.....嘘...だよね?」








倉庫についたら相楽と蒼がいて

何やら蒼が深刻な顔で1枚の紙を見つめていた







「……この手紙は嘘ではありません。

しかし、悠雅のことは...
あの人は何日も倉庫に来ないことが今回に限ったことではないので

しかし...組の方にもいないとすると...
やはりそうなのでしょうか...












近いうちに交戦になるかもしれませんね」







「……そんな」




蒼の言葉が一つ一つ、私の心に氷の矢のように突き刺さり

ジワッと冷たく溶けて広がっていく





「どーすんだよっ!!
こんな…いきなりとかねぇよ」



「初めてだね...
こんなにいきなり交戦が始まるのは」










「「「………」」」