淡く儚い恋物語 Ⅰ ~君の隣で~



「はぁ…はぁ」


「澪ちゃん大丈夫?」


「足…速いわよ」


腕を引っ張られ一気に屋上までの階段をかけ上がってきた私達



「……」

「……」




授業が始まったせいかシンと静まり返っている





「屋上なんて初めてきたわ」


「意外だね~
黒澪のメンバーはよくここに溜まってるよ!」



「え、メンバー?」



「ん〜。僕達は澪ちゃんが姫になる前は学校にあんまり来てなかったけど…

下っ端はよくここに溜まってたらしいよ?」





「……そう」





たしかに溜まるには良い場所ね






「それにしても大変だねぇ澪ちゃん。

姫になったせいでもあるけど、美人だからってますます妬まれちゃうんだね。

女の子はめんどくさいね~」




「……ほんとうに迷惑よ…

でも…」






「ん?」



「こうして黒澪の人達が助けてくれるのなら大丈夫よ」




フフッと微笑みながら言った



…そう


私にとっては頑張って微笑んだつもりだったのに





「…………」








海はこちらを見てポカーンと口を開けたままフリーズしている





「ちょっと海…

その反応は失礼じゃない?」