淡く儚い恋物語 Ⅰ ~君の隣で~



「ふなおにはれよ」





……

……

…はい?



意味が分からなくて眉を顰めると



ゴクンッ


口に入れていたものを飲み込み






「素直になれよ」






イタズラっ子みたいな笑顔で一言


再び昼食に手を伸ばしていた





「……素直…」




目の前で泣きじゃくる優香を海が慰める


そんな光景を目にして

私すごい悪者みたいね…

と思いながら真っ青な空を仰ぎ見た





「……すぅ」



青空を見ながら冷たい空気をめいいっぱい吸い込む




「澪ちゃん?」




なにをしてるのか不思議がる海


そのとなりで相楽は優しく笑っていた




「…ねぇ…優香」








海の発言は無視して真っ直ぐに優香を見つめる





「っ!な…なに?」