淡く儚い恋物語 Ⅰ ~君の隣で~




─────────コンコンッ


「………」



─────────コンコンッ


「………」




はぁ




ため息をついたところで思い出す



「ノックして名前を言えば入れるので……」


蒼の言葉を






─────────コンコンッ

「瀬織 澪」









「………」





イラッ




腹立った私は返事お構いなしにドアを開けた



ガチャリ


キィーー



一歩部屋に踏み入れた瞬間だった








ドンッ


何かにぶつかり

ポタポタッ


頭上から水滴が降ってくる





……!?




「……ぶねぇ


って…お前……」






!?



何かにぶつかった後、その何かに支えられたままのわたしの耳に入ってきたのは

何度か聞いたことのある低く優しさの含まれた声だった……