「これが輪廻転生の全てのルールだ。君はどうする。」
悩んだ。いや、悩んだふりだったのかもしれない。気持ちは決まっていた気がする。
「もう一度。僕はちゃんと生きたい。誰かに愛を与えられる生き方がしたい。」
「そうか。では行ってくるべきだ。君とはまた会うことはないかもしれない。ただ1つ言わせてもらえれば、自分を大事にいきるんだ。」
少しずつ人影は近づいてくる。
「生きていれば、必ず光が当たるから。」
僕は次第にその人影の光にのまれていった。
そして僕の視界は、あのトラックが目の前に迫ってきたときのようにホワイトアウトしていった。