「向こうへ行きたいのかい?」
背後から声がした。
「!、、、、」
僕は声の方向へ振り向いた。
「もう一度聞く。向こうへ行きたいのか?」
一人の影がたっていた。
なんだろうか。この間隔。
その影は男でも女でもない。顔を見ているのだが全然僕の脳みそが認識しないような不思議な感覚。
僕は何を見ているんだ。
白い人の形をしたソレはなんなんだ。
「わからない、、です。川に入ろうとしたら身体がうごかなかったんです。あなたは、、、、」
「そりゃそうだな。ルール違反になる。」
「ルール違反、、?」
「この川のはそこにある船でしか渡れはしないのだよ。」
「あなたは、、誰、ですか?」
「誰でもない、特に名前もない。、、、、もし、、」
「、、もし?」
「君たちの言葉でソレに近いものをあげるなら、、、」
「天使、もしくは死神、、だと思うが」
僕はこの、人ともいえるかわからない、この人が何を言っているのかすぐに理解はできなかった。