友達はほぼいなかった。 東子さんにも前の学校での仕打ちは言えていなかった。 転校も母の死をきっかけに環境を変えようという理由だった。 だから筆箱も新しいものではなく前の学校から使っているものを使っていた。 そこに油性のマジックで書かれていた落書きからまた僕は「ポチ」と呼ばれる事になった。