もう少し




もう少しだ!!




まだ間に合う、、!!!








国道に足を踏み込みその瞬間左手で子供のズボンを捕らえた。





大人の足では1.5歩暗いで子供のところにたどり着けた。





時間がない!

子供ズボンを力一杯、握りしめ僕はあの子が死さえ免れればと思い。僕の後方へ強く投げ飛ばした。





子供の身体ははスローモーションのように地を離れ、飛んでいきお母さんの足元近くに空を滑るように向かう。








このまま、、、!


右手で地を掴み身体を切り替えれば僕もまだ助かる。



トラックはもうすぐそこにきていた。



もはやトラックの大きさで空が見えないほど近くに。










僕にはまだスローモーションにみえる。