僕はそれからカメラを持ち歩いた。 何にも興味をしめしたことがなく、興味を持っちゃいけないと思っていた。 ましてや僕が何かを形にするというそんなことは許されないと思っていた。 しかしカメラでとった写真を見るとそこには自分で切り取った作品があった。 少しだけ認められた気になった。 それを見るのは僕だけだったが 今日も僕はカメラを持った。 あの国道まで続く道 今日はお母さんに手を引かれて歩いてる小さな子供が目に入った。