次の日に葬儀がおこなわれた。
思っていたより沢山の人が来た。
青白い顔をして遠くを見つめているもの
すすり泣くもの
自分をしっかり持って涙を堪えているもの
僕にとって東子さんとのいい思い出はほぼなかった
でも
知らないところでこの人は愛されていたのかと思うと複雑な気分になる
東子さんの外での顔がどんな風だったのか僕は知らない
そういえばちゃんと笑った顔も見たこともなかったのかもしれない
いや、そもそも僕は笑っている人を見た記憶が極めて薄い。
人間って笑うのか
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