そのときだった。
どたん、ごろごころごろ。
「ぅぅ、ふぅえ、うえ」
「ううええええ、、、ん。いたいよう、いたい、、えぐっ」
男の子の足が坂道ということもありもつれて豪快に転んだのだ。
やっぱり子供。
そこは座り込み泣いてしまう。
助かった。
男の子は周りにいた大人に慰められている。
ごめんな。こっちもやばいんだ。
危機的状況を抜け、交差点までさしかかった。
運が良く信号は青。
ここを渡ればあと少し。
横断歩道を渡った。
周りからくすくす、かわいいだとかちゃんとわたってるとか、横断歩道をちゃんと渡る猫に向けた言葉がたくさん聞こえた。
お店が見えた。
急げ急げ。
もうそろそろやばいだろう。
急げ。