次の日「僕」は寝坊した様で、僕に挨拶もせずに鞄を強引に引き寄せるように掴み急いで家を出て行った。
寝坊したのだろう。
昨日は夜風が気持ちよかったし、僕もぐっすり眠れた。
しかし僕の朝ごはん出してもらっていなかった。
お腹が減った。
部屋をうろついてみる。
何かあるかな?
すると僕が見つけたモノはご飯ではなく思ってもみないものだった。
「にゃっ」
(あ。)
思わず声がでてしまった。
昨日の書類だった。
カメラの注文を受けた昨日私語とで控えた題字なもの。
今日この書類と引き換えに「僕」は、カメラを渡す。これがないとカメラを渡せない。
大事な書類。
僕は「僕」の身の危機を感じた。