「僕」はカメラをおろした。 「猫、カメラ壊れてしまったんだよ。」 僕はまたしっぽをパタパタさせて写真をせがんだ。 (気づいてくれ) 「僕」は撮った写真をみせてくれた。 ちょこんと座った一匹のネコ。 これが今の僕なのか。 あらためて自分の姿を見て現実をうけとめた。 「僕」はすこし考えたようでケータイにカメラがついているのを思い出してケータイで僕を撮影してくれた。