あたしの特別な人

「そりゃそうだよ。

だってかなり、変装してるし。

畑仲風真って名前、仮名だから!

ホントの名前、

ぽのちゃんだけに教えてあげる」

そう言って

私の頬に手を寄せる。

ゆっくりと顔を近づけて、

何されるのかな?とも思わず、

ポッカーんっとしてる私。


そこに

「鈍感だなぁ~。こうされて、何されるか分からないの?」

そんなことを聞いてきた。


ごめんなさいね

分からなくって。

「分かりません」

「そう……教えて欲しい?」

「はい……!?」

急に顔が近付いたと思ったら、

キスされた。

そっ……か。

キスするためか。

覚えた。

「んっー!」

息できないの忘れてた。

いや、忘れちゃダメでしょ!

ベシベシ叩く。

「いたいっつうの」

「知らないもんっ。」

意地張ります。

もう。

「いい加減、可愛い態度とんな」

「かわっ!?」

急にびっくりする言葉が聞こえた。