目の前に……いるだけで…安心して。

ドキドキする。
 

「大丈夫だったか?」

そう、優しく私の頭を撫でてくれる。

「ごめん……」

その一言で、今どうなってるのか分かった。

抱かれてる。

「なんで謝るの…………?」

その気持ちでいっぱいで。

わたしは…助けてもらっただけでも、こんなに嬉しいのに。

「もっと早く……助けてれば…怖い思いしなかったろ?」

そんなの………

「ううん……助けてもらっただけで…嬉しかったし、今は、小澤君がいるから……怖くないよ?」

これが今の本音かな。

「お前…ちょっとしゃべんないで。俺がやばくなる。」

「しゃべ?!」

しゃべっちゃった。