あたしの特別な人


だんだん手が下に下がってく。

その手がピタって止まって、

上の方に手が上がってくる。

私の今日の服は、運悪くシャツのワンピ。

ボタンに手を置く。

一つ一つボタンを取って行かれる。

「ちょっ……!」

否定してもムリで。

もう。

ムリなのかもしれない…そう思った頃。

私にとって、知らない人の手がまた下に下がる。

ダメだ……


諦めた瞬間。

バンッッ

それと同時に、


「ほのか!!!!」

息が荒れた小澤くんが、ドアに立っていた。

それを見た、見知らぬ人が

また、口を付けた。

「んんっ」

「ははっ……」

誰かが笑ったと思えば、

小澤くんが、怒ったように笑いながら、

こっちに歩いてくる。

そして、

「俺の前でそんなことして、ただで済むと思ってんのか?」

「お前には「関係ねぇって?」

私はすぐに逃げた。

少し荒れた服を直して、

二人を止めるために。

「お前……自分から死にてぇっていってるもんだぞ?」

「お前まさかっ」

小澤くんの言葉に、キョドり始める最低男。

「今すぐ、こっから失せろ」

「は?うせ「失せろって言ってんだろ!!」

ビクッ

その言葉に…なんの意味があるのか。

なぜ、助けに来たのか。

バタッ

立っていられなくなって、

倒れるわたし。