***

駅は、私の家から徒歩15分くらい。

だから、すぐついた。

「いないじゃん…」

って思って帰ろうとした瞬間。

「あー!いたいた」

誰かに、肩を触られて

ぐいっと後ろを向かされる。

「いたっ」

「ごめんごめん、じゃ、イコーう!」

その人の顔を、何かを企むようにニヤついていた。

怖いぐらいに。

「つくまで目をあけちゃダメだよ」

そう言われたから、目を閉じる。

不安な気持ちがあるはずなのに、

遊園地とか楽しいとこかななんて、

期待してる自分がバカでしょうがない。

そんなこと、

分かるなんて、いつのことかな?