あたしの特別な人


でもね、戸田。

ごめん。

わたし……ダメなんだ。

ほんとごめん。

「咲月。深く考えなくていーよ」

「え………?」

最初はなんの事やら分からなかった。

でもすぐにわかった。

私の顔がそんな顔をしていること。

「俺さ、最初……この感情が分からなかったんだ。だけど、

だけど……今日やっと分かった。

咲月…………聞いてくれる?」

うんうん。
と頷く。

「………咲月?」

戸田が…甘い。

「な、に?」

ちょっと嬉しい気持ちが溢れてくる。

いやかなり嬉しい。

「……分かる?俺の気持ち」

「しら、ない……」

人の感情なんて読み取れない。

「そか。えらい」

なんて、謎のこと言ってきたから

気になってうえを向く。

そしたら------

「と…んっ」

キスをされた。

それがどれだけ不安か。

それがどれだけ幸せか。

戸田はそんなの知らなくていい。

だけど、何でこんなことをしたのか。

それだけが頭を支配する。

だけどそれは、すぐにわかった。

「これが俺の気持ち」

キスをした理由。

それは

「好き」

の意味だから。