「歩乃花は…俺のこときらい?」

これは……ほのか限定!

チラッと歩乃花を見る。

やっぱり、戸惑っていた。

「お…ざ…ゎ…くん…」

と小さくつぶやいた。

「ん?」

冷静に返す。

「もぅ…すこ…し…まっ……てて…もら…えま…すか?」

…………

え?

あっ…ちょっ待った!

「ほほほほ……ほのか!?」 

「はい?」

ほのかだ…………。

「もちろん!死ぬまで待ってるよ!」

「あははっ……それはさすがに…」

うん。

俺も言い過ぎた。

これはさすがに…俺でもムリだ。

「すぐっ……答えだすっ…からっっ…」

そう言って…また下を向いた。

俺の目の前には、

《保健室》

と書いてある教室が見えた。

「歩乃花…ついたよ」

そうして、ガラッと開ける。

「あら、どうしたの?」

保健室の先生がいたようで。

「この前……頭ぶつけて入院してたんで、少し休ませようかなと」

「あ、分かったわ。ベットまで運んでちょうだい」

「はい…」

保健室には初めて来たから、分からなかったけど、保健の先生……背がちっちゃい。

ボフッ

「ありがと」

「お大事に」

それだけ交わして、保健室をあとにした。


出てすぐのこと。

ズルズルズルッ

「俺の…バーか!!」

もう…アナガアッタラハイリタイぃ……