黙れって言われても……

手が…いや正確には…腕が……。


痛いですっ!!

「いぶっ!「痛がってんの…分かんないわけ?嫌がってる。離せ」

ドキン

どうやら…わたし…助けられたみたいです。

それにくわえて…騒ぎにはなんなかった。

「は?」

でもなぁ。

こいつ…しつこいもんなぁ。

よし!

「い…「あれ?知らないの?」

「「え?」」

なぜか、私と伊吹の声がハモる。

私まで反応してしまったみたい。

どうしよう。

戸田の真っ直ぐな瞳に…ドキドキが…

はっ…!

『間波咲月!

あんたは今…一瞬何を思った!??』

『え、普通に…戸田が…かっこいいって…』

『なぬ!?お主一体誰じゃ!?』

『間波…咲月で…す?』

はっ

私一体誰と会話してたの!?

てか、あの2人は!?

「行くぞ。咲月」

その一言で…目が覚める。

なぜか、戸田がかっこよく見えたこと。

助けられて、嬉しかったこと。

たった今分かった。


きっと私は…戸田が……

す、…好きなんだ。

この気持ちは…当分知らん振りしとこうかな。

恥ずかしいし。