もしも超能力が使えたら





「おk!いいっすよー!」

隆は俺の否も聞き入れず、おんなに近づく。

「はい、3、21、」

俺はぐいっと隆に寄せられて、写り込む。



パシャッ



「有り難うございます♡あの、送信したいんでメアドいいですか?」

「あっ、俺忘れた…」


しょんぼりする、隆。


「勇太さんの、いいですか?」


上目使いで、莉愛はたのむ。


「あー…、おう。」


連絡先を交換しあう。


「ありがとう♪」



道をまた、見るとリムジンがこちらに来て、
俺の前で止まった。

「えっ、リムジン!!」

「すげぇえ!」

「レア!レア!」

周りの人がリムジンに目を奪われて感嘆する。



「わぁあっ!すごい!」

莉愛も、興奮して写真を撮り始める。


運転手が降りて、「勇太様、遅れましてすいません。」とドアを開ける。

「勇太…様!?え、勇太君!?」

莉愛はまた、興奮した。


「おう、じゃあな莉愛。隆も行くだろ?」


「おう!」


隆が乗り始めると、莉愛が乗せてほしそうにこちらを見ている。


…いや、いや。無理。

俺は無視して、ドアを閉めてはいりこんだ。



「あーあ、莉愛ちゃん来てほしかったなぁー。」


隆はぽつり、と呟く、