もしも超能力が使えたら


「ははっ、」

って、照れるように笑った。

「イケメン笑顔とかやめてくださいー♡」

「勇太、不良高校トップなんだぜ?」

隆は、ニヒッと自分のことのように言う。


「えっ、まぢっ!超タイプぅ♡♡やばいー!」


急に色目つかってきたし。


「隆は、副だ。」

俺は隆に視線を向けた。

「あ、そ、そうなんだよ、副だ!」

実は副でもなんでもない俺の親友。

「えっ、ほんとぉ!?すごいなぁ♡♡」


まだ来ねぇな…。
早くしろー。。



「よかったら、プリクラとってもらっていいですか?」

女は俺たちの後ろにあるゲーセンを指差した。

俺たち、さっきそこから逃げたんですけど。


「ごめん。今から帰るんだ。」


俺は断る。


「俺は、別にいーっす!」


隆は、ノリノリで言った。


「はぁ!?おま、怖がってたじゃねーか。」

「もう、大丈夫」

「いや、やめとけって。」

「お願い!」

「無理。」

「なんだよ、別にもう大丈夫だろ。」

「は?お前ぜってー泣くからやめとけ。」

「っ、な、泣かねぇよ!!?」


俺たちの会話に「?」を浮かべている女は、「じゃ、じゃあスマホで撮りません?」と。