もしも超能力が使えたら


自分でも冷静すぎなのはわかってる。
だが、なんつーかな。

こんなんでビビっちゃあ親父に殴られるしな。
やっぱ東城の血が通ってるからか?w


「……すぅ…はあ…すうっ…お、よおおし!
気を取り直せぇ!」


隆の落ち着きがとり戻ってきたようだ。
まあ、隆に一番最適なのは…




「ねぇ、君超可愛い。
よかったら、話さない?」



俺は前を通る一人の女に話しかける。


「えっ?は、はいっ///」

「俺は、勇太。こいつは、隆…、おい、隆
。」

「え、おっ!わ、可愛ええ!?」


ほらな、隆には「女」。


「ありがとうございます〜♡」

「ね、君いくつ?」

「19ですっ!」

「俺より一つ上だ!さすが、違うなあー!」

「若い子の方がいいくせにぃ」

「いやっ、レベルが違いますよ!」

「ほんとぉ〜?嬉しいー♡」



隆と女の会話が始まった。
よしよし、隆がもどってきたみたいだな。



スーッ


ありゃ、また透けちゃった。


黒の勝負下着って感じ。


はぁ…残念。
隆にはあんまり近づけないほうがいいか。

また騙されそうだしな…

勝負下着だと、区別できるのは、まぁ俺の知識だが。
こんなに、着てる人多いんだな。



「彼氏いるんだ?」



「いないですよー!」



俺は聞くと、まさかの「いない」。
なら、なんのために着てんだよ。

不思議。

あと、ごめんな。勝手に見ちゃって。

なんて思いつつ、俺は視線を外し道路を左右見る。
まだ来ねぇな。


「名前なんてゆーの?」

「莉愛ですっ」

「莉愛ちゃんか!可愛ええ!」

「ふふー♪隆くんは、彼女いるの?」

「いないっス。」

「もったいなーい!かっこいいのにぃ。
勇太くんは?」

「俺もいない。」

「えぇっ!おふたりともイケメンさんなのにっ!レベルの高い方々ですしっ」



俺の性格、グロってるけどな。
ドブスだよ。