もしも超能力が使えたら



「な、な、なあ! 」

「ん?なんだ。」

平然とする俺に隆は「な、今のなんだ!?」と言う。

「ボスの暇つぶしの提案。」

「はあ!?おまっ…」

「確かに一番すごい出来事だったけどよ、そこまで焦んなよ」

「マジ、ソンケイスルッ」

「カタコトだぞ?てめぇ。」

「ハ、ハハ。」


隆は混乱中だろう。
もう表情が笑ってねぇ。


俺も、普通はそうなるはずなんだが。
なぜか、いつも通りだ。

なんも混乱しねえ。
さっきの奴ら誰だったんだ?と、それくらい。




ポーン───。



エレベーターが到着した。



扉が、開くとあの店員が真ん中で笑っていた。



「ふふっ、ふふ…。」




大丈夫か、コイツ。
変な奴らばかりだな



「どけ。」


俺はズカズカ入ると、店員を外に追い出すように背中を押した。



「…っ、触らないでよっ!…っ、ふふっ、っは、あはは!ははははははは!」



こっわ。
俺は隆を引っ張り、店員を追い出して扉を占めた。