「なあなあ、ほんとに当たるんじゃね?!」
隆は、はしゃぎすぎて違う意味で目立っていた。
「怪しすぎるだろ。」
と俺は言う。
確かにこのゲーセンは、怪しい雰囲気が漂ってるが不良のたまり場もそんな感じだし別にキニシナイが。
明らかに、そのくじ引きは怪しい。
しかも、一番奥だしよ。
とうとう、奥にたどり着きくじ引き箱を目の前にする。
箱にライトが浴びせてあり、金色の箱は眩しくて、直視しずらい。
しかも、金色の箱が目立ちすぎて周りの野次馬が興味津々に見ている。
後ずさりできねぇじゃねぇか…。
「なあ、一万円…」
隆はチラと俺を見た。
「払え、ってか?」
「貸してください!」
「あーいいよ」
「え!?」と隆は驚いた。
普通ならこんな怪しいのに払わねぇが、気になるんだよ!!
店員が近寄り、俺から一万円をありがたく受け取ると「どうぞ。」と言う。
隆が、「いいか?」と聞くから仕方なしに頷く。


